辰巳座敷
屋外
徳島県立阿波十郎兵衛屋敷(人形芝居劇場・資料館)内にある「辰巳座敷(たつみざしき)」は、畳敷きの和室です。江戸時代後期(1603〜1867)に小松島市の藍商人の邸宅の一部として建てられ、1954年に現在の場所へ移築されました。移築の際には、同じ邸宅にあった長屋門も一緒に運ばれました。
この座敷の意匠には数寄屋造の特徴が見られます。数寄屋造は、茶室や来客をもてなす建物に用いられる住宅様式で、簡素さと優美さを兼ね備えた造りが特徴です。そのため、この座敷は日常生活の場というよりも、来客を迎えるための空間として使われていたと考えられます。
木材を基調とした落ち着いた構造、整然とした間取り、無駄のない意匠は、江戸時代の伝統的な建築美を今に伝えています。
この辰巳座敷は、「国登録有形文化財」に指定されています。